三菱ふそうが昭和40年代に製造した同社の2世代目大型キャブオーバートラックのT951Kをご紹介。
まずは同社のTシリーズに関して簡単に触れておきます。

1959年に日野自動車が初めてのキャブオーバートラックを発売しその半年後の同年9月に三菱ふそうは
大型キャブオーバートラックのT380型(2軸8t積み)を発売しました。T380はボンネットのT330をベースとしていた。その後11.5t積みのT390を発売しました。
1966年に上掲のT951Kと同様のキャブスタイルになったT380系が登場し(同時にT390も新型キャブへ)前2軸のT910が翌67年4月に発売となり8t積みのT380はT810へ、6×2で11〜12t積みのT951、6×4のT931、翌68年にトラクタのT811ARが登場し前2軸フルトレーラーのT911KPが発売されました。
1973年12月にフルモデルチェンジを行いTシリーズは新たに登場したFシリーズへバドンを渡し販売を終えました。この際にT810系→FP T910系→FT T950系→FU T930系→FVとなっています。


今回こうしてT951Kをご紹介するに至ったかを書きます。
去る09年9月下旬に鹿児島のHN:NJ土木さまより一通のメールを頂きました。内容はT951Kと6TW12Tをレストアしており部品等の情報が欲しいという事でした。同時に写真を添付して頂いており拝見したところ非常にキレイな状態でした。それから2ヶ月ほど経った12月中旬にT951Kが完成したとご連絡を頂き「是非紹介してください」とありがたいお言葉を頂いたので貴重なトラックとして紹介すると共に部品等の情報を集める目的で公開しました。
このT951Kは昭和44年式のシングルナンバーで車検シールを見たところ平成元年まで現役だったようでその後は前オーナーの元で余生を過ごしていたところをNJ土木さまがレストアされました。

【お願い】
上にも書いてあるように部品等の情報をお待ちしております。
幸いにも状態が良くT951Kは比較的レストアがし易かったものの6TW12Tは
部品を確保しないと前進できない状況にあります。またT951Kもエンブレム等の細かな
部品が無い状態ですので広く情報をお待ちしております。
こちらにご連絡下さい。


 

元の状態が良かったとはいえやはり年代を感じさせる状態でしたが非常にキレイにレストアされて
います。カラーリングに飾りもセンスがよくT951Kに非常に合っているように思います。
ライトベゼルが赤色というがミソですね。仕事車としてミニショベルの新車納車時などに使われる
との事で街中で見かける機会があるかもしれませんね。
キャブの内装も送って頂きましたが年代を感じさせる作りで無骨なインパネに質素な内装です。
シートは革張りのようで当時のカスタムに近いものでしょうか。ベッドもシンプルで内部のパーツも
ハイテク機器を多数積んだ現代のトラックとは異なりまだアナログな部品を多用しているので
耐久性は良いでしょう。

【サムネイルをクリックすると640×480もしくは800×600サイズの拡大表示をします】

    

    

    

    

  
 

 

  

 

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